<来た 見た 乗ってみた>

納車されて一月半乗ってみた。いろいろと気づいた事があるのでそれを記す。僕は「外車なんて壊れて当たり前、工賃が高くて当たり前」という考え方には賛成できない。壊れなければそれに越した事はないと思っているし、206が世界戦略車という位 置付けであるのならば、壊れてはいけないと思っている。以前日記でも書いたが、「趣味性」とか「外車だから」という免罪符によって、外国車のクオリティの低さが一部のユーザから容認されつづければ、永遠に外車は日本で今の地位 以上には立てないのである。

<見た目で勝負でしょ?>

この車を選ぶ人の中で「スタイルなんかどうでもよかった」なんて言う人はおそらくいないのでは。そのくらい206のスタイルは、どこに行っても個性的で、目立つ。乗り換えてから、ナニが気持ちいいって、みんな振り向く振り向く。とくにVITZやPOLOなどに乗っている女性からの視線がイタい。極度に吊りあがったヘッドランプ、全体の面の表情がとても豊かなボディライン。言う事なしである。おまけに、キーレスエントリーで遠くからドアを開錠すると、まるで犬がしっぽを振るごとくハザードがチカチカチカとものすごい速さで点滅するギミックも楽しい。これで通行人を驚かせるのが僕のひそかな楽しみとなりつつある(陰険)。1月半経った今でも、お店の中から、駐車場に停めた自分の206を見るたびに、にんまりとしてしまう。ほとんど病気に近い。

<見た目で勝負。だから…>

ただ、そのすばらしい、100点満点で1000点くらいの見た目のために犠牲になっているものもある。例えば、ドアミラー。これがスタイルの全体の調和とるためか、国産車のそれよりもずいぶんとスタイリッシュなかわりに、ちいさい。プジョーもそれを知ってか、運転席側のミラーはカガミの右半分が屈曲率が変えてあって、なるべく広い範囲を捕らえるようになっているが、ほとんど役に立たない。追い越し車線への車線変更の際、これによってできる大きな死角のなかに車が入り込んでいて、思いきり横っ腹をぶつけるところだった事が数回ある。教習所で教わった「目視」を思いだし心がけて運転するしかないだろうが、このミラー、そのうち何とかしたいものである。あと、僕自身ガタイがないことが影響しているのか知らないが、この車、車の前端の把握がまったく出来ない。かといって、バンパーの左角に「へたくそ棒」を設置するのもシャクである。今のところ被害には至っていないが、それはこの車の小さなサイズが功を奏しているのだと思う。いずれにしろ、いつかやっちゃいそうな雰囲気はある。

<軽い!>

206は軽い。とくに、ちょっと上のクラスの車から乗り換えたひとは、強く感じるはずだ。カタログには950kg(1400/3dr/MT)と書かれていて、それだけでみるとたいして軽くはないのだが、走らせてみると数字以上に軽く感じる。それは主に走りのフィーリング、それも攻めるとかではない、街乗りレベルで非常に顕著にあらわれる。カタログの数字を見て、「あれ?この車こんなに馬力があったの??全然そういう感じがしない」という国産車が多いなかで、プジョー206には数字以上の力強さを、明らかに感じることができる。トルクの出方が良いのだ。とても気持ちがいい。車に明るくない人のために補足すると、要は「アクセルを踏んだら踏んだだけ力が出る」ってこと。なんだあたりまえじゃないか、という人もいるだろうが、この当たり前が、車という機械、なかなか実現できないのだ。ぐい、とアクセルを踏むと、反応良くぐい、と車が前に出る。さしたるスピードは出なくても、この感覚は楽しいものだ。それが通勤でも、買い物の時でも、もちろんドライブの時でも味わえるのだ。さらに、燃費もいいときた。

<いくつかの「?」>

さっすが外車。1月半乗るといくつかの不可解な点が出てくる。まぁ、それが愛すべきところでもあるのだが。

フロントワイパー:別に機能に問題は無いのだが、なかなか面白い動きをする。この動きに見とれて、わき見運転する事なき様。当初拭き残しが問題になったワイパーだが、2000年モデルから対策(助手席側ワイパーが短い)が施されており、ほぼ問題のないレベルになっている。

ヘッドランプレベライザー:なんのことはない、ライトの光の向きの高さを微調整できるダイヤルがついているということ。人や荷物をたくさん積んだ時に、お尻が下がってライトが上を向くのを矯正する機能だ。しかしいかんせん、肝心のライトの照度が足りない。この明るさのパワーアップも、今後の課題かも。

ナニを入れるのかよくわからないモノ入れ:モノ入れはたくさんあるのだが、どれも中途半端。財布、ケータイ、タバコなんかを入れるには大きすぎ、地図や車検証を入れるのにはちいさいモノ入れがあちこちについている。ドリンクホルダーもグローブボックスのふたについているが、缶を完全に固定するわけではないので、走行中は使えないという中途半端ぶりである。助手席の座面の下にある深さのあまり無いもの入れは、限りなく使い道がなさそうだが、適当な浅さといい、ある程度版の大きなモノを入れることができる点といい、ヒミツのあんなものをこっそり隠しておくのには最適だと考える事もできる(ディーラーの営業さんにそう説明されました)。助手席の座面が蓋になっていて、それを上げないと中のモノの出し入れは出来ない。その辺がミソなのであろう。フランス男の考える事は違うのである(本当か)。

メーター照明調節ダイヤル:最初は面白くて触って見たが、しょせん一番明るくしておくのがオチである。壊れない限りもう触らないダイヤル。

カレンダー&外気温計:あるとインパネに華がある。英語ほか、フランス・オランダ語など各言語での曜日表記が選べるが、じき英語に固定しておいて、たまに人を乗せたときに触って見せたりするのみ。外気温計はきっちり+2℃誤差があり、役に立つんだか立たないんだかよくわからない。

<初期不良>

助手席のドアのかぎがしっかりしまらず、キーレスエントリーで閉めると閉めた瞬間またかぎが開いてしまうというトラブル発生。来週にも入院予定。



ぶんせきは
KENTARO