<色いろいろ/ブランドイメージ>

<色いろいろ>

クルマを買う、なんて段になった時に、まず、車種で悩みますわね。どのクルマにしようかなとか、予算はこのくらいだけどちょっと足りないけどあのクルマが欲しいなとか。そうして、てんやわんやのすえに車種が決まってくる。その後悩むことって何だろう。グレードって説もあるけど、予算がある程度決まっていて、買うクルマが決まってれば大体グレードって絞られて来るんですね。そこで悩みの種として出てくるのがボディーカラーというやつではないでしょうか。

僕のクルマの青色は、前回、写真で紹介した色と、やっぱり実際はちょっと違うんですね。こないだ、206を買おうとしている方で、やっぱり色で迷っていて、僕のクルマを見てもらったんですが、やっぱり実物のほうが幾らか落ち着いたふうに見えるようですね。 カタログの色見本というのは、実に当てにならないものです。そのうえやはり全色展示しておくということをディーラーに期待するのは酷ですしね。だからやっぱり、買う前に実物の色をみておくというのは、特に色を選びたいと思っている人には、大事なことだと思います。個人的には、とてもカタマリ感の強いボディースタイルなので、やっぱりソリッドな色が一番似合うなーと思うんだけど、まあ、みんな自分の子が一番可愛いんで、ひとそれぞれ。でも、もうちょっと色の数が多くてもいいんじゃないかなあとも思います。特に、本国仕様にある濃い緑。ああいう落ち着いた色もラインナップに加えると、プジョーの違う良さが映えるんじゃないかと思います。

<プジョーのブランドイメージ>

昨年日本でのプジョーは大躍進だったようで、206効果は一年中出るし、モデル末期のはずの306まで結構な数出ているから、この1年で206に限らずプジョーブランドそのものが、目に見える形で浸透してきたみたいだ。カッコに惚れて、非常に勢い良く購入を決め込んで、いざオーナーになってみて、プジョーの事を思った時、プジョーって、なんかJ-waveっぽいよなあ、というむちゃくちゃな印象を持った。でもJ-Waveっぽいのだ。壊れやすいといわれるフランス車のくせに、しっかり扱いやすい5ドアのATモデルをラインナップして、しかもそれがもくろみ通 りかなり売れちゃったり、操作系はまんま左ハンドルにあわせた仕様になっているのに(ブレーキの位 置とか)、しっかり右ハンドル対応していたり、こじゃれた広告を打ってみたり、その加減が洋邦微妙なバランスでおりまぜたTOKIO HOT 100みたいな感じがするのだ。しかもこの間はそのJ-Waveが昼間中、プジョーをスポンサーにたててスペシャル番組をやっていたりした。そう、当のJ-Waveだってまんざらでもないに違いない。

いままで日本は比較的コンパクトカー天国だったが、こういうちっこい外車が特に若い女の人の注目をあつめるというのは、裏をかえせばやっぱり日本のコンパクトカーはある種のニーズをつかめていないのだと思う。Vitzはいいクルマだけど、やっぱりトヨタ流に(しょうがないんだけど)ある程度幅広いお客さんに対応しようとしている跡がいろんなところに見える。それはトヨタ流なのだから、他のメーカーはそれとは異なった違う付加価値をつけた車を出せばいいのだけれど、如何せんみんなトヨタ流に色気を出し過ぎて、煮え切らないのだ。

少しだけ人と違っていたり、少しだけ自分の乗っているクルマに付加価値を求める人っていうのもけっこういて、そのニーズを消化しきれるクルマがたまたま日本のちいさいくるまのラインナップになかったのだ。そういう流れに乗って、プジョーは自らのブランドイメージの格段の浸透と同時に、「フランス車=壊れやすい」という長年悩まされ続けた固定観念を払拭するチャンスさえも握っているのである。各自動車誌などで、206は軒並み絶賛されているが、しかしこれだけのプジョーの躍進は、評論家諸氏がいうような「日本にないMTを入れてみるなどの積極的なマーケティング」によるものだけではない。過剰なまでのRVブームや車の白物家電化などが、その裏で実に大きく影響しているような気がする。RVやそれに近い要素を加えた車って、都会的な印象を与えるのがすごく難しいと思うのだが、そういう要素も(特に206には)いいように働いている。片田舎の道で206を走らせ、道ばたに停めてみたりなんかすると、景色が車負けしているような気がすごくするのだ。 いってみれば田舎臭い車が街じゅうに溢れる中で、さらに206は目立ってしまう。そこもオーナーの心をくすぐる部分であるというのは間違いないと思う。



ぶんせきは
KENTARO