「Nightwatch」
Kenny Loggins 1978

T0P/ MUSIC ESSAY/KINKYO
GUESTBOOK/BACKNUMBERS


ケニー・ロギンス、このアーティスト名を聞いてピンと来る人は、あまりいないのではないだろうか。もちろん、ロギンス&メッシーナ時代から、アメリカのウエストコースとロックの代表格としての70年代、そして、80年代には「フットルース」「トップガン」「オーバー・ザ・トップ」といったサントラ作品を中心に全米でヒットを飛ばしていた大物ミュージシャンなのだが、90年代、寡作になると同時に慈善事業、環境保護活動に力を入れるようになり、センセーショナルな舞台からは姿を隠しはじめることとなる。

このアルバムは、1978年リリースされたものだが、ソロ2作目で、「whenever I call you A Friend」という、スティーヴィー・ニックスとのデュエットで全米1位を獲得した曲も収録されている。まさにケニー・ロギンス、ロギンス&メッシーナ時代に次ぐ第二次黄金時代を代表するアルバムと言っていい。ポップで爽やかなナンバーから、スケールの大きなバラードまで、バラエティに富んだ内容の濃いアルバムである。また、ここでお見せできないのが非常に残念だが、ジャケットがとてもおしゃれである。

ケニー・ロギンスの良さは、爽やかな曲調、変化に富んだメロディーラインと共に歌唱力も挙げられるだろう。イーグルスのような、風が通り抜けていくような爽やかさが好みの人、12弦のアコースティックギターの音色の好きな人には、ぜひオススメしたい。これが70年代のケニー・ロギンスサウンドの大きな特徴である。このアルバムの後、ケニー・ロギンスは次作「Keep The Fire」でプロデューサーを変え、よりR&R、R&B色を強めることになる。そして、それが80年代のサントラもののヒット連発につながっていくのである。そういった意味では、70年代のケニー流ウエストコーストサウンドの集大成が、このアルバムにあると言っていい。

この爽やかさ、ドライブにももってこいである。ドゥービー・ブラザース、イーグルスなどが好きなあなた、ケニー・ロギンスも聞かなければウエストコーストサウンドは語れない。

〜追記〜
ケニー・ロギンスの1992年に発表されたライヴアルバム「OUTSIDE FROM REDWOODS」も強力プッシュ盤である。このライヴアルバムを聴けば、日本人アーティストのライヴでの歌唱力のなさを実感する、それほどこのライヴのクオリティは高い。


ぶんせきは
KENTARO