「音楽によるストレス解消法」(番外編)
「あ、頭の固い人や、冗談のわかんない人は読まない方がいいかも。
でもキホン的にげーのーじんはこうしてイジられるために
あるようなものと僕は考えていますので、ご立腹されても当局は
いっさい関知しません。あしからず。」

T0P/ MUSIC ESSAY/KINKYO
GUESTBOOK/BACKNUMBERS


ストレスがたまってどうしようもない、もしくは嫌なヤツに報復してやりたい、ないしは、そのイライラを何かものにぶつけて解消したい、そんな気持ちになることがだれでも一度や二度はあるはずです。そこで、画期的なストレス解消法を考えました。

(1)まず、手元に4000円弱のオカネを用意します。これが解消費用です。ただし、これから書くものを新品で購入した場合に限ります。中古品でも入手可能、またどちらか一方でしたらレンタルを利用するという手もあります。

(2)さて、そのオカネを持ってレコード屋に行き、ツヨシ君の「キャプテン・オブ・ザ・シップ」、それからケイスケ君の「懺悔しな(after a festivalのc/wです)」を購入します。

(3)家にかえり、どちらを犠牲にするかを決めます。ストレスの度合いの高い場合はツヨシ君に、低い場合はケイスケ君に犠牲になってもらうのが一般的です。ただ、個人の嗜好の問題もありますので、これから書く具体的な説明をよく読んだ上、どちらにするか決めて下さい。

(4-1)さて、まずはツヨシ君に犠牲になってもらう場合ですが、まず最初にツヨシ君「キャプテン・オブ・ザ・シップ」のなかの同名のタイトル曲を鑑賞します。このとき、歌っているツヨシ君を自分がむかついている「嫌なヤツ」に置き換えて鑑賞してください。10分以上もある長い歌です。感情移入しているうちに我慢が出来なくなってくるおともだちもあるでしょう。しかし、ここが我慢のしどころ。サウナのあとの、からからにのどが乾いたところにビールが流し込まれるように、限界効用逓減の法則により我慢が過酷なものなら過酷なものほど、あとに感じる喜びの値も増大します。ツヨシ君もとい嫌なヤツによってわが身に吐きかけられた叱り文句、これは重要なファクターなので心によーく焼き付けておいて下さいね。

(4-2)さて、そこでCDをトレイから取り出し、今度はケイスケ君に唄ってもらう番です。このとき注意したいのは、ターゲットは2曲目であるということです。1曲目の「あふたあ・あ・ふぇすてぃばる」を聞いてしまうと、人間、妙に感傷的になり、人によっては素直な気持ちになれてしまうことも少なくありません。それでは、これまでの努力が水の泡です。ここは心を鬼にして、2曲目に臨みます。どうですか、挑発的な言葉の数々が、ツヨシ君もといアナタのむかつく相手に吐きかけられているわけです。ケイスケ君が味方になってくれています。今こそ戦うときです。そうしてその叱り文句のいっぱいつまった、あのいまいましい「キャプテン・オブ・ザ・シップ」をズタズタにして下さい。このとき、「懺悔しな」はフルヴォリュームで、しかもエンドレスでかかっていることが望ましいと思われます。跡形もなく、「キャプテン」のキの字も見えないほどになったとき、そう、その瞬間があなたの勝利を意味します。また、高度なテクニックとして、この「キャプテン」に少しづつ致命的なダメージを与えていくことで、何回も楽しむという方法もあります。少しずつ致命的なダメージを受け、だんだんその原形をとどめることがなくなってくる「キャプテン」の姿を、ツヨシ君好きのおともだちと一緒に鑑賞して、屈折した快感を得るというのもまた一興です。

(5-1)次に、ケイスケ君を犠牲にする場合ですが、この場合も最初にツヨシ君に唄ってもらいます。そこで大切なのは、「キャプテン」のなかのツヨシ君を、この場合「自分」に投影することです。よってこの方法は、ツヨシ君に対して好意をもっているおともだち、ないしは少なくともマイナスイメージを持っていないおともだちに向いていると言えます。ここのところで、よく失敗するおともだちがいるのですが、ツヨシ君の歌の中の男に自分を投影することが出来ず、よけいイライラが募ってしまうというのが典型的な例です。私の「我慢」という言葉を思って、ムリに我慢し続けて世田谷で1人、亡くなったおともだちがいますので、この場合はくれぐれも我慢は禁物です。ツヨシ君に少しでも反抗心を持ってしまったおともだちは、いさぎよく(4)の最初からやりなおすことをオススメします。

(5-2)さて、「キャプテン」の中のことばを「自分」の言葉としてたたき込んだあなたは、いままるで「逆境ナイン」の不屈闘志のようになっているはずです。ほら、後ろには炎が見えるでしょう。「生きろ、生きまくれ!!!」この言葉を連呼しながら、ケイスケ君のCDにとりかかります。どうですか。この、「青学」という、価値があるんだかないんだかわからない学歴を逆手に取ったような、こまっしゃくれた物言いは!!まったくもって揚げ足を取ることしか考えていない、「侠気」のない歌詞です。海と外国に行くことしか考えてない都会の(元)バカ大学生のたわごとの羅列!!こういうヤツは「生きる」ということに、おそらく真剣に向かい合ったことなどないはずです。そうそう、怒りが盛り上がってきましたね。この曲は「キャプテン」に比べると短いので、ボーっとしているとまたA面(死語)の純情恋歌になってしまいます。ここで素直になると良くないので、頑として1曲リピートで押し切りましょう。そして、一般的なおともだちの場合、3回目の「芝居のセンスにゃたーけてーいる〜」のあたりで限界点を迎えるという報告がキンゼーから出ていますので、これを目安として次のアクションにうつります。

(5-3)そうして、再びツヨシ君「キャプテン」を大音響でかけます。やっぱり、人間とはこうでなくてはならない!!この思いを胸に、ケイスケ君「懺悔しな」に向かって思いきり思いをぶちまけましょう。その際、注意したいのは、歌詞カードです。「懺悔しな」の歌詞に関しては、怒りが盛り上がるといった意味で、新婚奥さんの時代遅れのネグリジェ姿程度の効果は期待できるのですが、A面の方に目が行かないように注意していただきたい。ここで素直になってしまうと、今までの苦労が水の泡になる以上に、もうエネルギーは蓄積されているわけですから、予期しないところで大爆発を見る危険があります。「ためたものは素直に放出する」この原則を忘れないで下さい。絶縁テープやポストイット等で歌詞を一時的に見えなくするのも手ですし、ここは一つ、事前に墨をすっておいて、敗戦直後の日本に思いを馳せるのも風流かと思われます。

さて、いかがだったでしょうか。お役に立ちますでしょうか。ストレスはあらゆる意味で人間の大敵です。健康的で豊かな生活を送るために、是非一度おためしくださいませ。

ミュージックセラピー??



ぶんせきは
KENTARO